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浚渫(しゅんせつ)工事について

皆さんこんにちは!

 

 

横浜市で港湾建設業を行っている

株式会社斉藤組、更新担当の富山です。

 

 

 

【第4シリーズ】港の入り口を整える!浚渫(しゅんせつ)工事とは

~海の道を守る“縁の下の力持ち”の仕事~

今回ご紹介するのは、港湾建設の中でも特に地味ながら非常に重要な役割を担う**「浚渫(しゅんせつ)工事」**です。


■ 浚渫工事とは?港の「深さ」を守る工事!

 

「浚渫(しゅんせつ)」とは、港の海底にたまった土砂を取り除く工事のこと。

港には、潮の流れや川からの土砂流入、波の力などにより、日々少しずつ泥や砂が堆積していきます。

この状態を放置すると、以下のような問題が発生します:

  • 船が座礁するリスクが高まる

  • 航路の幅が狭くなり航行が困難に

  • 港の使用制限(大型船の出入り不可)

そのため、港の“深さ”と“広さ”を常に保つために行うのが浚渫工事なのです。


■ どんな現場で必要になる?

 

浚渫工事が行われる主な場所には以下のようなものがあります:

  • 大型貨物船やフェリーが出入りする商業港・物流港

  • 小型漁船が多く出入りする漁港

  • 河口や橋脚付近の水深の浅くなりやすい場所

  • 高潮対策としての水路整備

また、災害時には緊急の船舶が入りやすくするために応急的な浚渫工事が行われることもあります。


■ どのように工事を行うの?

 

浚渫にはさまざまな方法があり、用途に応じて使い分けられます。

  • グラブバケット方式:重機のバケットで泥をすくい上げる

  • ポンプ浚渫方式:水と一緒に泥を吸い上げ、パイプで搬出

  • カッター方式:固い海底を砕きながら吸引する高出力方式

これらの方法で回収した土砂は、ダンプ船に積み込み、指定の処分場まで運搬・再利用されます。


■ “24時間体制”の現場も!

 

潮の干満・天候・船のスケジュールなど、限られたタイミングを見て作業するのが浚渫工事の特徴。

そのため、夜間や早朝、24時間体制で作業が行われる現場もあります。

暗い中でも正確に作業を進めるには、

  • 高精度GPSとソナーの活用

  • 施工履歴のリアルタイム記録

  • 重機オペレーターと監視員の連携

など、高度な機械技術とチームワークが欠かせません。


■ 港の安全は、海底から守られている

 

浚渫工事は、一般の人の目にはなかなか触れませんが、
それでもすべての港の「安全と機能性」を支える最前線にある仕事です。

私たちはこれからも、地道な作業をひとつひとつ確実に行い、
**「見えないけれど、確かにある安心」**を届けていきます。

次回もお楽しみに!

株式会社斉藤組では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

横浜市で港湾建設業を行っており、手当も豊富にご用意しております。

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

 

 

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